はじめに
『インド式「グルノート」の秘密』は、佐野直樹さんがインドの奥地でグル(指導者)から学んだ知識と哲学をもとに、現代の生活に沿って自己成長につながるグルノートの方法を紹介した本です。
ノートに自分の感情や思考を記録し、それを通して自分を見つめ直し、より良い人生を遂行していくためのステップが丁寧に解説されています。
「ノートを書く」習慣、精神的な悟りと経済的成功を手に入れるための方法を学ぶことができます。
ベンツに乗ったブッダになりなさい
この本で紹介される「ベンツに乗ったブッダになりなさい」という言葉は、物質的成功と精神的な悟りの両方を目指すという深いメッセージが込められています。
ブッダという言葉は、精神的存在から解放された状態を象徴していますが、自分だけが平穏に暮らすのではなく、他者の助けをすることで社会に貢献し、その結果として物質的な豊かさが手に入ります。
物質的な成功、精神的な成功だけを求めるのではなく、他者の喜ぶことをすることで精神的に豊かになり、他者の喜ぶことで物質的にも豊かになるという意味が込められてます。
これは、富とは他人を喜ばせ、問題を解決するための手段であり、それが経済的にも成功するというインドの哲学に基づいています。
グルノートを書く
本書の中心テーマは「グルノート」を書くことです。
グルノートは、頭の中にある感情や思考を整理するためのツールであり、自分の心の動きを「チッタ」として書きます。
ネガティブな感情や悩みをノートに書くことで、冷静に客観的にそれらを見つめ直すことができ、心の中の重荷を軽くすることができます。
これは書くこと自体が癒しや自己理解のプロセスの一部であり、継続することで大きな効果が得られます。
理想の状態を書き出す
次のステップとして、理想の状態を「ディバイン」として書きます。
「ディバイン」とは内なる神を意味し、自分が望む理想的な生活や姿を言葉にして表現することです。
ディバインを書き出すことで、意識が自分の理想に向かい、行動や思考が変わるといいます。
理想がわからない場合は、ネガティブな状態の逆を考え、ポジティブな状態をイメージして書くことが推奨されています。
書く行為を通して、具体的な目標やビジョンが明確になり、これから自然と行動が変化していきます。
危機はチャンス
本書では「危機」という言葉の意味にも書かれています。
危機とは「危険」と「機会」という二つの側面を持つものであり、困難な状況でも前向きに行動することで、それをチャンスにできます。
これもまた、インド哲学に基づくものであり、苦しい状況にあっても心を整えることで、状況が好転していく可能性を引き出すことを意味しています。
感情の観察する
本書は、感情を観察し、それをノートに書くことの大切さを強調しています。
感情は、思考から生まれ、思考は意識から生まれるというプロセスをよく理解し、意識の状態を整えることで、感情に配慮せず、客観的に自分を見つめることができるようになることで、心の安らぎを得ることができます。
自分とつながる
「自分とつながる」という表現も本書の重要なテーマです。
内なる神(ディバイン)とのつながりを深めることで、人生はより良い方向に進んでいくとされています。
自分とつながることで、願望や夢を現実にするための力を得ることができます。
自分と静かに向き合う時間を作りましょう。
成長とパワー
本書の最終章では、自分自身が「グル」となり、他者を導くことが目標とされています。
自分の人生を通じて学んだことや経験を、他の人に伝え、彼らの幸せや成功を助けることで、自分も成長し、豊かさを得ることができるという考えです。
自分の内なる力を信じ、その力を発揮することで、周りの人々も幸福に導くことができるという教えが書かれています。
まとめ
『インド式「グルノート」の秘密』は、日々の生活に忙しい現代人に向けて、無意識に意識を向け、自分の感情や思考を書き出す習慣を提案しています。
理想の状態に向かって行動を変えていくというプロセスが、本書の中心テーマです。
このシンプルな方法を実行することで、物質的な成功と精神的な安定を入れるためのヒントが得られます。
ベンツに乗ったブッタを目指しましょう。
興味があれば、ぜひ読んでみてください。