苫米地英人さんの『時給10万円も夢じゃない!とっておきのビジネス思考』は、お金や仕事に対する考え方を根本的に変えることで、成功への道を切り開く方法を解説した一冊です。
本書の中心的なテーマは、ゴール設定やコンフォート・ゾーン(快適良い領域)を意識的に変更し、無理なくビジネスに成功するための思考法を身につけることにあります。
簡単に内容をまとめながら紹介していきます。
1. お金はあなたの価値を決めるものではない
「お金はただの数字であって、あなたの価値を規定するものではありません」と著者は言います。
私たちはつい、お金がたくさんある人が「勝ち組」で、お金がない人が「負け組」と考えてしまいます。
お金は、私たちの価値を決めるものではないということを強調しています。
お金を稼ぐこと自体は重要な目標の一つかもしれませんが、それを人生の全ての価値基準にしてはいけないと、本書では何度も書かれています。
2. コンフォート・ゾーンとゴール設定の重要性
本書の中で特に印象的な考え方が、コンフォート・ゾーン(快適良い領域)とゴール設定です。
そのうち、成功している人たち、自然と高いゴールを設定し、そのゴールを達成することが自分にとって当然の状態、そこをコンフォート・ゾーンにしているのです。
この考え方によって、ゴール達成の思考や行動が自然とできるようになり、無理なく成功することができると説明されています。
3. やりたいことをゴールに設定する
本書で進む重要なテーマの一つが、「やりたいこと(want to)をゴールに設定する」ということです。
苫米地さんは、「脳は自分のやりたいことをやっているときに最高のパフォーマンスを発揮する」逆に、やらなければいけないこと(しなければならない)をすると、パフォーマンスが低下すると言っています。
そのため、やりたいことをゴールに設定し、それを達成するための行動をとることで、自然とビジネスや人生がうまくいくように説いています。
やりたいことをゴールにすることが、1億円プレーヤーのライフスタイルの一部であるとされています。
4. 高い抽象度からの視点
「抽象度の高い視点から己自身を認識する」ことも本書の大きなテーマです。
具体的には、好きなことや興味のあることをじっくりと追求し、そこに自分の価値を見つけることができると考えられています。
高い抽象度から問題を確認することで、他者との違いが分かり、結果として独自のブランドや影響力を持つことができるのです。
5. ゴールに向かって最短距離を行く
「1億円プレイヤーのライフスタイルの基本は、自主設定したゴールに向けて、最短距離を行くこと」と、成功するためには、無駄な時間やエネルギーを使わず、ゴール達成する真っ直ぐな行動が重要です。
そのためには、テレビを見たり、酒を飲んだりする時間を減らし、日本経済新聞や名作古典を読むことで知識を増やすことが推奨されています。
自分で学んで行動することが、成功への鍵だとされています。
6. お金の正しい使い方
「お金がない」と感じる人の多くは、ゴールの設定が曖昧であるために、お金を無駄に使ってしまっていると指摘されています。
1億円プレイヤーは、ゴールに合わないものにはお金を使わないため、自然と収入が増えていくと続けられています。
また、自分のためにではなく、他人のためにお金を使うことで、そのお金が自分の快適ゾーンを増やし、収入が増えるという考え方も示されています。
7.終わりに:全体のバランスを大切に
最後に、苫米地さんは「バランス・ホイール」という概念を紹介しています。
これは、人生の中で仕事だけでなく、家庭や精神的な幸福などもゴールに取り入れることが大切だという考え方です。
バランスよく目標を設定することで、無意識が活性化され、すべての分野で成果を上げることができると説明されています。
成功とはお金だけではなく、人生全体のバランスをとることで得られるものであり、そのためにはさまざまな分野でゴールを設定することが大切だと言われています。
まとめ
『時給10万円も夢じゃない!とっておきのビジネス思考』は、苫米地英人さんのビジネス成功への道を具体的に示した本です。
特に、ゴール設定やコンフォート・ゾーンの重要性、やりたいこと仕事にすることの大切さ、そしてお金に対する正しい考え方が強調されています。
この本を読むことで、仕事や人生に対する新しい視点を得ることができ、成功への道が拓けてきます。
興味ある方は、ぜひ読んでみてください。